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喬木教会礼拝説教
2005年2月20日(日)
赦しの世界
マタイ福音書18章21〜35節
◆「仲間を赦さない家来」のたとえ
21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。
「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。
七回までですか。」22 イエスは言われた。
「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
23 そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに
貸した金の決済をしようとした。24 決済し始めたところ、一万タラン
トン借金している家来が、王の前に連れて来られた。25 しかし、
返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持ち
物も全部売って返済するように命じた。26 家来はひれ伏し、『どうか待
ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。27 その家
来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
28 ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をして
いる仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
29 仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
30 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
31 仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を
残らず告げた。32 そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。
『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
33 わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんで
やるべきではなかったか。』34 そして、主君は怒って、借金をすっかり
返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。
35 あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の
父もあなたがたに同じようになさるであろう。」
何か問題が生じた時、皆さんはどのような対応を取られるでしょうか?
問題の起こった原因を突き止め、この原因を取り除く作業を行う、
という方が結構多いのではないかと思いますが、どうでしょう?
イエスさまは、問題が生じた時、どこを見るように勧めたでしょうか?
ペトロは、他人が自分に対して罪を犯した。そこで何度赦すべきか、
と聞いています。当時のユダヤ教は、三回まで赦せば良い、と言われて
いたそうですから、ペトロの7回までですか?という質問は、この数字を
聞いた主が自分を誉めてくれるだろう、という目論見があったのではない
かと思われますが、とにかく、人をどのように赦すことが出来るのか、
その秘訣を主は教えて下さいました。
それは天国の原理を見ることです。
大きな負債を抱えた家来は、王の好意によって負債を免除されました。
免除されるということは、その負債は王が背負った、ということです。
ところがこの家来は、外に出ると自分に対して負債を抱えている仲間の
負債を免除するどころか、激しく責め、赦すことがなかったのです。
そのような態度を取った場合、人は決して赦されず、永遠に牢に閉じ込
められるのです。王は、自分が憐れみを受けたように、自分も憐れみを
示すべきだった、と言いました。これが天国の原理です。
この地上を見ると、貸したものは返してもらわないと損。でも、天国を
見ると、私たちが抱えた負債、罪は、王なる神さまが独り子という犠牲
を支払って下さったお陰で免除された。
私たちが何か相応しい行動を取ったから免除されたのではなく、神さま
からの一方的な恵みで免除された、赦された、という現実を見るのです。
その時、私たちは「赦す者」に変えられるのです。
イエスさまの十字架によって、私たちは赦されている。この現実をしっかり
受け止め、赦された世界、天国を見つめて、7の70倍も赦せる者にさせて
いただきましょう。
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